連合農学研究科の森井椋太さんが第10回東アジア生態学連合(The 10th EAFES International Congress)でBest Poster Presentation Awardを受賞

掲載日2023.08.23
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連合農学研究科 地域環境創生学専攻 地域資源?環境管理学連合講座の森井椋太さん(指導教員:曽我部篤 准教授)が2023年7月17日~7月20日に開催された第10回東アジア生態学連合(The 10th East Asian Federation of Ecological Societies (EAFES) International Congress)でBest Poster Presentation Awardを受賞しました。

受賞発表題目

A latitudinal pattern of a reproductive trait driven by sexual selection in the Japanese black salamander, Hynobius nigrescens

研究内容

本発表の研究は、クロサンショウウオを対象として、雄間闘争が雄の繁殖形質に緯度パターンをもたらすことを明らかにしたものです。
南北に広く分布する生物は、緯度に沿った気温などの環境変化に伴い、体サイズのような形質に幅広い緯度パターンを示すことが知られています。このような地理変異は、自然選択によって引き起こされてきたと考えられてきましたが、性選択もこのような緯度パターンをもたらす可能性があります。しかし、このような性選択がもたらす緯度パターンの例は殆ど知られていません。
本研究では、クロサンショウウオにおいて、低緯度では実効性比が雄に偏ることで雄間闘争が強く、それに伴って雄の繁殖形質(頭胴長)が長くなる方向に進化したことを示しました。本研究は、性選択がもたらす繁殖形質の緯度パターンを野外において詳細に検証したという、私たちの知る限り初めての研究例です。

賞の概要

本賞は本大会(EAFES)において優れた研究内容、およびプレゼンテーションを行った研究発表に対して授与されるものです。