【プレスリリース】男性ホルモンシグナルの遺伝子ネットワークを次世代シークエンスで解明 -男性型脱毛症などの男性ホルモンが関与する遺伝子群を同定、新たな治療戦略の開発へ-

掲載日2022.12.05
最新研究

岩手大学理工学部 化学?生命理工学科 生命コース
教授 福田 智一
細胞工学?分子遺伝学

概要

岩手大学、金印(株)、国立がん研究センターからなる研究グループは、男性ホルモン受容体を発現する毛乳頭細胞と、受容体を発現しない毛乳頭細胞について次世代シークエンス技術を利用して、全遺伝子の発現解析を行いました。加えて、同グループは男性ホルモンであるジヒドロテストステロン処理を行なった場合と、処理を行わない場合の遺伝子発現の違いにも着目しました。これらの詳細な男性ホルモンが関与する遺伝子群の網羅的解析は世界初であり、今後、男性型脱毛症などの男性ホルモンが関与する疾患に対する新たな治療戦略の開発への貢献が期待されます。
本研究は、凤凰体育平台4年11月30日にNatureのオープンアクセスジャーナル『Scientific Data』で公開されました。

掲載論文

題 目:Comprehensive transcriptome data to identify downstream genes of testosterone signaling in dermal papilla cell
著 者:松坂 ひまり 岩手大学理工学部化学?生命理工学科生命コース4年
    Tao Wu 岩手大学大学院総合科学研究科 修士課程2年
    古谷 凱 岩手大学大学院総合科学研究科 修士課程2年
    Lanlan Bai 岩手大学理工学部化学?生命理工学科 助教
    冨田 浩史 岩手大学理工学部化学?生命理工学科 教授
    菅野 江里子 岩手大学理工学部化学?生命理工学科 准教授
    尾﨑 拓 岩手大学理工学部化学?生命理工学科 准教授
    金印株式会社 開発本部
    清野 透 (国研)国立がん研究センター先端医療開発センター プロジェクトリーダー
    福田 智一 岩手大学理工学部化学?生命理工学科 教授
誌 名:Scientific Data
公表日:凤凰体育平台4年11月30日
URL: https://www.nature.com/articles/s41597-022-01846-w
DOI: https://doi.org/10.1038/s41597-022-01846-w

本研究成果の詳細は、以下のプレスリリースをご覧ください。