農学部応用生物化学科 三浦靖 教授らが2022年度日本食品保蔵科学会論文賞を受賞

掲載日2022.06.29
最新研究

農学部 応用生物化学科
三浦 靖
食品化学工学、レオロジー、食品工学

農学部応用生物化学科 三浦靖 教授らの論文が2022年度日本食品保蔵科学会論文賞を受賞しました。この論文は、JST復興促進プログラム(マッチング促進)採択課題での研究成果をまとめたものです。

受賞論文:高温低酸素気流によるそば粉の加熱殺菌
著者:森川卓哉(岩手大学三陸水産研究センター、(現)国立研究開発法人 森林研究?整備機構 森林総合研究所森林資源化学研究領域)、伊藤綾香,三浦 靖
掲載誌:日本食品保蔵科学会誌,Vol.47, No.1, 27-35 (2021)
概要:国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)は,全国の大学等の技術シーズの東日本大震災での被災地企業における企業化,実用化を推し進めることにより,震災前の状態への復旧にとどまらず,新たなイノベーションの創出を図り,被災地経済の復興促進に貢献することを目指した復興促進プログラム(マッチング促進)を設けました。平成24年度に採択された課題「低酸素気流を利用した粉体殺菌の研究および連続式殺菌装置の開発」で,これまでは存在しなかった食品粉体の品質を維持したまま効率的に殺菌する閉回路型高温窒素気流殺菌装置を開発しました。この研究成果は,研究成果展開事業 A-STEP機能検証フェーズ平成31年度課題「粉体食品の風味や特性を損なうことなく,高効率で連続殺菌を実現する閉回路型高温窒素気流殺菌装置の開発」に繋がり,さらに小型装置を開発しました。これらの研究成果が,食品製造業における震災復興に役立つことを願っています。

関連リンク: 日本食品保蔵科学会第71回大会プログラム

本件に関する問い合わせ先
農学部 応用生物化学科 食品工学研究室  三浦 靖
019-621-6255
mako@iwate-u.ac.jp